【東証プライム上場企業2社】元社畜の私が退職した理由

管理人について

退職は勇気のいるものです。特に大手企業で勤務している人にとっては大きなリスクに感じるのではないでしょうか。私は過去に東証プライム市場に上場している、いわゆる大手企業を2社退職しています。それぞれの企業には5年以上在籍し、自分で言うのもなんですが、ある程度の評価を得ていたと思います。しかし、今は外資系企業で勤務しています。なぜ私が世間一般で言われる安定を捨てて、転職するに至ったかを、本ブログにて紹介したいと思います。

1社目のプライム企業を退職した理由

駐在国でのパワハラ三昧の日々

1社目の退職理由はずばり責任者によるパワハラです。いま思い出しても、パワハラ業界の教科書にでてきそうな、まさに超王道のサイコパス系パワハラマンでした。下記は私が某国駐在時に体験した主なパワハラ内容で、すべて実話です。

・部下との基本的な会話は罵声と叱責(長時間)

・深夜から早朝までメール&電話での対応を強要

・土日はゴルフに強制参加

・気に入らない奴は徹底的に追い込んで精神的に痛めつける

・部下へのセクハラ発言(例:どうせ暇で〇〇〇ばっかしてるんやろ)

・メールでの暴言・叱責(例:おまえの顔は二度とみたくない)

・部下を洗脳し、拠点全体を宗教化させる

・自分の子飼いを駐在員として呼び寄せ、スパイ活動をさせる

こんなパワハラ上司が今でも存在するのか?というレベルでしたが、本社の目が届かない駐在国では本当に実在していたのです。

上司や先輩がおかしくなっていく恐怖の日々

私自身は本格的なパワハラのターゲットにはなっていなかったのですが、上司や先輩はその毒牙にかかり、日々精神がおかしくなっていきました

・病んだ上司の指示が支持滅裂になる(理解不能になる)

・病んだ上司が「死にたい」と口に出すようになる

・拠点全体(ローカル含む)のマネージメント人員が40%以上入れ替わる

・駐在員同士の仲がギスギスしだし、本音で語れなくなる

・精神的に病んで帰国させられた駐在員が10名以上にのぼる

・優しくて闊達だった上司や先輩の目が、死んだ魚のようになる

パワハラを許した会社への違和感

もちろんこれらの悪行は、本社の日本にも届くに至りました。しかし、本社の下した結論は、その責任者を継続させるというものでした。

サイコパス系のビジネスマンに多いのは、仕事ができ、且つ上司には徹底的に尽くすタイプの人間が多いと言われます。結果的に、上層部に気に入られていたこの人は、注意を受けながらも本社の許しを得るに至ってしまったのです。

私はこの決定に対し、会社への深い失望を覚えるとともに、自分の身は自分で守らなければならないと強く感じました。そして退職する事を選ぶのです。

1社目の退職での教訓

私が得た教訓は2つです。

1つ目は、サイコパス系のパワハラ上司に遭遇した時は、一秒も早く退職したほうが良いという事です。彼らは、部下が傷ついたり、悲しむという感情を理解できず、また、そのことに罪悪感などを全く感じることがありません。いわゆる共感性の欠如です。私の経験で強く感じたのは、彼らとまともに話しあっても、何も解決する事はないという事です。

2つ目は、自分の健康より大切なものはないという事です。仕事は生きていくための一つの手段です。自分の健康(精神面)を犠牲にする価値はありません。一度精神的な傷を負った人は、二度と元の状態には戻れません。大好きだった先輩や上司がすっかり変わってしまった現実を見て、私は逃げる事を選びました。

2社目のプライム企業を退職した理由

転勤リスクに対する考えの変化

日系企業に勤め続ける限り、海外・国内の転勤を避ける事はできません。私自身、若い時はキャリアアップの機会として前向きにとらえていました。しかし、30代後半になり、パートナーとの将来の生活を考えたときに、このリスクは許容できないと思い始めました。

大きな転機は、国内の転勤命令が出たことです。当時は管理職であったため、会社からの命令を拒否することはできませんでした。そして、パートナーとともに引っ越しする選択も難しく、遠距離での生活を強いられる事になったのです。

海外転勤の可能性の高まり

当時の会社は海外にも拠点を持っていましたが、経験のある海外駐在要員が少なく、私が海外要員としてかなり期待されていました。しかも駐在地は世界各国どこに派遣されてもおかしくないような状況でした。

その時私が考えた事は、自分の人生の主導権は自分が持つべきだという事です。海外駐在に興味がなかったわけではありませんが、自分のタイミングで自分の行きたい国に行けないのであれば、それは会社に自分の人生の舵取りを任せているようなものです。この考えに至り、私はこの会社を退職しました。

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2社目の退職で得た教訓

この退職を機に、私は自分の人生に初めて向き合った気がしました。人生は短く、例えば80歳まで生きるとしても4000週間しかないのです。自分の健康年齢を考えると好きな事ができる時間も限られます。

これからは、会社を自分の人生の中心に据えるのではなく、自分のやりたい事を中心に据えるべきだと気づいたのです。思えば、その時からFIREへの思いがより具体化されてきたと思います。

まとめ

安定した大手企業を辞めるというのは、リスクであると言われます。しかしそれは、「会社に自分の人生の舵取りを任せ、一生涯の安定を得るべき」と考える人の意見のように思えます。

私も以前はそのような考えを持っていました。しかし、いまでは世間一般の人と自分を比較しても意味がないな、と思うようになりました。今では退職を選んだ自分の決断に誇りに思っています。

会社は自分の多くの時間を捧げる重要な人生の要素です。もし違和感を感じている人がいれば、一歩踏み出してみてもいいと思います。

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