私はFIREする前、いわゆる超ホワイト企業に勤めていました。
- 労働時間は少なめ(年間休日130日、残業なし)
- 人間関係は良好(上司のマイクロマネジメントなし)
- 希望に合った仕事内容(グローバルアカウントリーダーとして裁量権あり)
- 高い給与水準(年収900~1000万円)
このような恵まれた環境を手放し、40歳で退職を決断したことに対して、多くの人から「もったいない」「適当に働けばいいのでは?」「二度と同じ環境に戻れないよ」といった忠告を受けました。
しかし、それでも私はFIREを選びました。本記事では、その理由を5つに分けて詳しくお伝えします。
「会社を辞めたいけど決断できない」と悩んでいる方にとって、少しでも参考になれば幸いです

1.仕事へのモチベーション低下
1-1. 窓際戦略をとる選択肢もあった
日本の会社員は、よほどのことがない限りクビになりません。私が勤めていたのは外資系企業でしたが、社風は日系寄りで、「窓際戦略」(最低限の働きで給料をもらう)を取ることも可能でした。
しかし、以下の理由から、その選択肢は考えませんでした。
- 会社のために貴重な人生の8時間を毎日消費したくない
- 適当に働くことに対する罪悪感
- モチベーションも楽しさもない仕事を続ける虚無感
「会社で適当に過ごす時間が、自分の人生にとって本当に価値があるのか?」
そう考えたとき、「ない」と確信したのです。

「会社で適当に過ごす時間」が人生にとってプラスなのか考えてみたけれど、
やっぱり、その時間は意味のあるものではないと感じた!
1-2. 会社員でやりたいことはすべてやり切った
会社員としての大きな目標だった海外駐在を7年目で達成し、約4年間の海外勤務を経験しました。しかし、それ以降は特に大きな目標もなく、ただ毎日を過ごす日々。
組織のマネジメントには興味が持てず、出世願望も低い。そうした中で、「これ以上、会社員としてのキャリアを続ける理由があるのか?」と考えた結果、「もう十分やり切った」と思えたのです。
2.人間の一生は短い
2-1.平均寿命と健康寿命
2024年、私の祖母が亡くなりました。つい1ヵ月前まで元気だった祖母が、突然体調を崩し、あっという間にこの世を去ったのです。
「人は、いつ死ぬかわからない」
この出来事をきっかけに、その思いが強まりました。
- 日本人男性の平均寿命は約81歳(約4000週間)
- 健康寿命は約73歳
私ももう40歳。残り時間は限られています。

40歳まであっという間でした!
そしてこれからの人生の体感速度はもっと速くなっていきます。
2-2.10年後にワクワクしているのはどんな生き方か?
「10年後、自分がワクワクする人生を送るには?」
会社員を続ける未来と、FIREして自由な人生を歩む未来。どちらが魅力的かを考えたとき、私にとっての答えは明確でした。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
新しいものを得るには、今持っているものを手放す覚悟が必要。だから私は、会社を手放す決断をしました。
3.仕事復帰はいつでもできる
FIRE生活が失敗しても、仕事に戻ることはできると考えました。
- 少子高齢化による人手不足
- 働き方の多様化で再就職のチャンスが広がる
- 日系・外資での15年以上の実績、ビジネス英語スキルあり
「仕事を選り好みしなければ、いつでも社会復帰は可能」
この考えがあったので、不安なくFIREを決断できました。

今のところは、サラリーマンに戻るつもりはありません!
4.資産を使い始めるタイミング
『DIE WITH ZERO』という本を読んだことも、大きな決断のきっかけになりました。
- 富裕層の88%が、資産をほぼ使わずに死んでいく
- 歳をとるほど行動力が落ち、お金を使わなくなる
「老後のために貯めすぎて、結局使わない人生」を避けるためにも、資産を使い始める最適なタイミングは40歳だと考えました。
5.他人と比較することをやめた
退職を決意したとき、**「社会的信用を失う不安」**がありました。
- 企業ブランドによる信用(住宅ローン・クレカ審査など)
- 友人・知人と比べて「落ちぶれた」と思われる不安
しかし、『嫌われる勇気』を読んで気づきました。
「自分の幸せにフォーカスすれば、他人との比較は意味がない」
この考えを持てたことで、不安は消えました。

退職することが、自分のこれからの幸せな人生の第一歩だと思えました!
まとめ
FIREを選ぶかどうかは、最終的には「自分の意思」です。
- 安定しているが退屈な毎日を続けるか
- 少しのリスクを冒して、新しい世界に飛び込むか
私は後者を選びました。そして今、その決断をして本当に良かったと感じています。
もしあなたも、FIREに興味があるなら、**「自分の人生で本当に大切なものは何か?」**を考えてみてください。

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