【実録!FIREまでのカウントダウン70日】完全退職までの心境の変化

日記

2024年9月に完全FIREを達成したTAKUMAですが、70日前からの心境の変化を実体験として綴ります。この数か月は自分の人生にとっても大きな変化がありました。個人的な日記ではありますが、どんな心境でFIREを迎えたのか振り返ります。

タクマ
タクマ

FIREするまでの70日間は、自分の人生でも貴重な体験でした!

【FIREまで70日】億り人になる

忘れもしない2024年6月21日、はじめて純資産が1億円を超えました。いつも通り資産チェックをしていたら、合計数字の桁がひとつあがり、エクセルの数字が急に表示されなくなって気づきます。

この時の心境はいまでも鮮明。目標としていた資産に到達した嬉しさと、自分が億り人になったことを信じられない気持ちが混じって、フワフワして地に足がつかないような心境でした。同時に、自分がいつ仕事をやめてFIREするのか、いままで先延ばしにしていた答えを出すべき時がきたことを悟ります。

【FIREまで65日】退職を決意

億り人を達成したあと、様々な迷いや葛藤を抱えながらも考え抜いた末、やはり新しい人生をスタートさせたいという気持ちに落ち着き、退職の意思が固まります

ただ一方で、冷静な自分もいて、退職後の生活について具体的なシュミレーションが必要だと感じます。いままで無知だった税金や社会保険、退職後の収入や会社の退職手続きまで、自分が想定している生活が本当に実現可能なのか、改めて確認する作業をしました。この時の経験をもとに書いたブログが下記です。

【FIREまで55日】上司への退職宣言

退職への大きな関門である上司への退職宣言は7月上旬でした。自分の業務引継ぎの時間を考え、早めに話そうと思いつつ、関係性の良かった上司への罪悪感もあり、少し引き延ばしになってしまいました。

自分の退職意思を伝えた際には、理解されないだろうという思いから、FIREのことはボヤかして自分のビジネスで生きていくことを伝えました。この決断までに長い計画があったことを理解してもらい、上司からは、「残念だが引き留めはせず応援する」との言葉を貰いました。同日には両親にもFIREする旨をメールで伝え、両親も複雑な心境だったようですが、「あなたの人生を応援します」との返信がありました。振り返れば、本当周りに恵まれていますね。

一方でこの時の心境は、不安だらけ。後戻りできない一線を越えてしまったという思いが強かったです。それは、今まで信じて走ってきた「社会の普通」と呼ばれるレールを脱線する恐怖だったように思えます。同時に、昔からの夢の実現の一歩を踏み出せたことに、大きな意義を感じた複雑な心境でもありました。その日は熱帯夜のせいか、全く寝れなかったのを覚えています。

タクマ
タクマ

不安と期待が入り混じったような気持ち

【FIREまで40日】FIREがばれた?同僚の反応

7月後半には、同僚にも私の退職が正式にアナウンスされました。この頃は仕事のモチベーションも下がりつつも、引継ぎ相手も決まり、忙しく業務をさばく、精神的には少し苦しい時期でした。

一方で同僚からは多くの連絡をもらい、話す機会がなかった人からのランチのお誘いや、会社への引き留めなどがあり、あまり深く人間関係を深めてこなかった自分にはありがたい瞬間でした。そして「タクマさんがすでに数億円を稼いでおりセミリタするらしい」という噂が社内を巡っていることを聞きます。社内の噂って本当に怖いですね。それをきっかけに、今まで自分が退職する理由は少し曖昧にしていましたが、「FIREします」と開き直って話すようになりました。

同僚からの質問で一番多かったのは、「仕事を辞めて何をするのか」ということです。私は自分のバケットリストを消化していくと答えていたのですが、周りの同僚はバケットリスト自体を作ったこともないし、考えもつかないという人が多く、人の考えはそれぞれだと思いました。また、もうひとつ驚いたことは、FIREについて知っている人も意外と多かったことです。驚いたのは、上級役員の人から「それってFIREだね。おめでとう!」と言われたことです。フランクでいい会社でした。

【FIREまで20日】サラリーマン最後の日

有給休暇消化を考慮し、8月の第二週が最終出社日となりました。いままで15年以上続けてきたサラリーマンも最後の日です。この頃には少し会社を去るのが寂しい気持ちも出ていましたが、それよりもサラリーマンを卒業する日に自分が何を思うのか、自分自身に興味がありました。

いよいよ定時時刻となり、私がサラリーマンから卒業する時間がやってきました。実感は全くありませんでしたが、ずっと待ち望んでいたこの日をついに迎えることで、自分の人生にとっても意義のある瞬間になると確信していました。自分の大きな目標をかなえた記念すべき日になると思ったからです。

最後の仕事を終え、パソコンを返却し、いつも通り一人でオフィスをでました。その日は夏真っ只中の晴天で、夕方でもまだまだ暑かったけれど、空を見たくてあえて外の出口から退社しました。そして会社を出て最初に頭に浮かんだひとこと

「自分の会社員人生、めちゃくちゃ楽しかったなぁ~」

予想していたような、達成感や解放感は一切感じなかったけれど、自分の今までのサラリーマン人生を肯定するような幸せな気分が満ち溢れて、少し涙がでそうになりました。自分の性格的に、あまり過去は振り返らないのですが、幸せなサラリーマン生活を遅れて本当に幸せだった、心からそう思いました。

【FIREまで0日】FIREを迎えた心境

8月の有給休暇が終了し9月から正式に無職となりました。やはり、労働から解放された解放感や、暮らしへの充実感はとくにありません。ただ、仕事へ行かない日々がこれからも続くだけ、という落ち着いた心境です。

最近思うのは、「仕事」とは自分にとって何だったのか?ということ。もちろんお金を稼ぐ手段ではあったけれど、素晴らしい経験や出会いを与えてくれたし、一方で社会の理不尽さという多くの苦労も教えてくれた。そして、確実にいまの自分の人格形成に大きな影響を及ぼしていた。

これから「仕事」を選ばない自分がどんな人生を歩んでいくのか、今後はその答えを探すことでもあると思っています。

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