FIREとは?なぜ注目されているのか
コロナ以降、人々のライフスタイルが大きく変化する中で、「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」という言葉をよく耳にするようになりました。これは「経済的自立と早期リタイア」を意味し、会社に依存せず自由な生活を送ることを目指す生き方です。
私が資産形成を始めた理由も、「早く会社員を卒業したい」という思いからでした。結果的にFIREという概念は私にぴったりで、実際にFIREを達成目前まで進めることができました。本記事では、FIREの基本から達成条件、種類について詳しく解説していきます。

FIREが流行した背景について
FIREの考え方は新しいものではありません。しかし、従来は一部の富裕層しか実現できなかったものが、資産形成を計画的に行えば一般的な会社員でも可能になった点が大きな違いです。
私自身も10年以上資産形成をしてきましたが、FIREという概念を知るまでは30代後半で経済的自由を得るとは考えていませんでした。この考え方に出会ったことで、人生の選択肢が大きく広がったのです。
FIREはアメリカで始まり、日本でも先駆者たちの登場により注目を集めました。以下の2冊はFIREを目指す方におすすめの本です。
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『FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド』 by クリスティー・シェン、ブライス・リャン
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『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』 by ビル・パーキンス
FIREするための条件とは
4%ルールについて
FIREを達成するには、**「十分な資産」と「計画的な資産運用」**が必要です。最も重要な指標の1つが4%ルールです。
4%ルールは、トリニティ大学の研究に基づくもので、「投資資産の4%を毎年取り崩しても、30年以上資産が枯渇しない」という理論です。
この根拠は、米国株式市場の平均成長率7%からインフレ率3%を差し引いた結果、4%の取り崩しが可能というもの。実際に、過去80年以上の市場データでは、S&P500は長期的に右肩上がりの成長を見せています。
そのため、FIREを達成したいなら、資産を安定成長が見込めるインデックスファンドに投資し、4%のルールを適用することが重要です。
【元サラリーマンFIRE】大検証!高配当株と投資信託はどっちがいいの?
FIREに必要な資金はいくらか
FIREに必要な資産は、年間生活費 × 25で計算できます。
例:月20万円(年間240万円)で生活する場合
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必要資産 = 240万円 × 25 = 6,000万円
4%ルールは米国の税制や物価上昇率を前提にしているため、日本でそのまま適用する際には調整が必要ですが、1つの目安にはなります。
また、2024年から新NISAが始まり、1,800万円までは非課税で資産運用が可能になる点も、FIRE達成には追い風となります。
FIREは独身者に有利
FIRE達成には大きな資産が必要ですが、独身者の方が有利です。なぜなら、結婚・出産・マイホーム購入などの大きな支出イベントを避けられるため、生活費を抑えやすいからです。
FIREの種類
FIREには複数のスタイルがあり、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
FAT FIRE(ファットFIRE)
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資産が豊富で、完全に働かずリッチな生活が可能。
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難易度は高く、事業成功や高収入キャリアが必要。
LEAN FIRE(リーンFIRE)
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資産収入のみで、倹約しながら生活。
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節約を楽しめる人向け。
COAST FIRE(コーストFIRE)
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必要資産があるが、趣味的に仕事を続ける。
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私自身、これを目指しています。
BARISTA FIRE(バリスタFIRE)
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資産収入 + 労働収入のハイブリッド型。
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週3日程度の仕事で、ゆるやかにリタイア。
FIRE後の人生を描くことが重要
サラリーマンを辞めて何がしたいのか
FIREを達成した後、「何をするか?」が重要です。
会社員生活に慣れた人が急に自由になると、社会とのつながりを失い、孤独感を感じることもあります。FIRE後の生活をどう過ごすかを事前に考え、仕事や趣味を持つことが大切です。
FIREを卒業する人もいる?
FIREを達成したものの、再び会社員に戻る人もいます。
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自由すぎる生活が合わない
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収入が不安定でストレスになる
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会社員として新たな挑戦がしたい
FIREはあくまで選択肢の1つ。最も重要なのは、自分が楽しいと感じる生き方を見つけることです。

まとめ
本記事では、FIREについて基本から達成方法、種類まで解説しました。
「会社員をいつか辞めたい」と考えているなら、FIREは現実的な選択肢の1つです。やりたいことをやり尽くす人生を送りたいなら、ぜひFIREを目指してみてください!
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